"The ARRIVAL"

2011.12.13 Tuesday

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    父が素敵な本を手に入れたというので
    見せてもらいました

    想像していたよりもあまりに素晴らしいので
    じっくり楽しみたいと思い、借りてきてしまいました


    "The ARRIVAL" by Shaun Tan





    オーストラリア人作家によるこの絵本は
    "言葉のない絵本"

    幻想的かつ美しい筆運びで描かれたこの絵本
    久しぶりに、傑作と大声でふれ回りたくなるような
    素晴らしい一冊でした





    ストーリーはいたってシンプルで
    不思議な時代感の中、家族を残して出稼ぎ(?)に旅立つ主人公の
    仕事探しと家族との再会を描いています






    日本の漫画のような構成のため
    言葉はなくとも何となく何が起きているのかが
    想像ではありますが、ちゃんとわかります

    セピアとモノクロの独特なタッチと
    何かを超越したような造形の建物や生物
    そして出てくる言語体系はアラビア文字のような
    独自のものなので、意味はわかりませんが
    よく見ていると伝わってくるのが不思議

    戦争やホロコーストのようなシリアスで重い背景も敷きつつ
    主人公の生きざまはとてもユーモラスに描かれています

    主人公がたどりついた国では
    みんな、それぞれ謎なペットのようなものを飼っているのが面白い

    これは主人公のペットとなった生き物





    けっこう働き者で、うらやましい......
    そしてとってもイイやつっぽい



    言葉がない
    つまり、作家の卓越した想像力の上に
    さらに読者の想像力が重なるという
    イマジネーションのミルフィーユ状態

    ぜひぜひ、一度楽しんでもらいたい一冊です


    この作家さん、2008年に短編アニメでアカデミー賞も
    受賞しているんですね
    他の作品も見てみたいなぁ


    しかしこういう本をふと見つけてくる父は
    相変わらず、すごいです